
年が明けて間もなく、1都3県に発令された緊急事態宣言が11都府県に対象地域を拡大。さらには栃木県を除き、期間が延長となったこのごろ。新型コロナウイルスが猛威をふるう中、波乱の幕開けとなった2021年ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言下でも人手が減らない、と「コロナ慣れ」が問題視されている一方で、国内の自殺者数が昨年の夏以降に増加。コロナ禍での生活様式の変化などから、心の健康に影響を及ぼしている可能性があるといいます。
「不安やストレスで眠れない・・」そんな声も多く聞かれますが、睡眠不足が続くと自殺の危険が高まるとの調査報告も。睡眠時間が6時間以下になると、自殺衝動に関わる脳の部位(前頭前野)の機能が低下すると言われていますから、「心が疲れているな」と感じたときには、できるだけ睡眠をとるようにしていただきたいと思います。
さて。暗い話になってしまいましたが、ここからは明るく! 今回は、しっかりと眠って気持ちよく目覚めるための「寝室のスマートホーム化」についてお話していきます♫
最近では、おうち時間の増加に伴って、睡眠時間はもちろんのこと、「睡眠の質」にもこだわる人がめっきり増えました。なかでも、特に注目されているのが最先端のIoT製品です。
「寝ても疲れがとれない」「寝付きや寝起きが悪くなった」という人は、今年こそテクノロジーの進化を享受して、ぐっすりと眠れる寝室にグレードアップしてみませんか? ここでは比較的導入しやすいものをご紹介していきますので、よろしければご参考に。
ちなみに、昨年10月にお伝えした『コロナ禍の今こそ、満足のいく「ふとん&マットレス」選びを』では、睡眠の質を向上するための寝具をご紹介しています。こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
LEVEL1 温度&明るさをコントロールして、快眠環境へ
みなさん、よくご存知の通りですが、良質な眠りのためには、寝室の睡眠環境がとっても重要。室内の快適な温度と明るさをコントロールするのに、IoTがおおいに役立ってくれます。
とはいえ、「エアコンや照明を買い換えるのはちょっとな〜」という人。そのままでかまいません。スマートホーム家電がなくとも、スマートホーム化ができる便利なアイテムをここではご紹介していきますよ。
スマートリモコン
まず始めに導入したいのが、お持ちの家電(赤外線方式のリモコンを備えたもの)をスマートフォンから操作できる便利なスマートリモコンです。
たとえば、人気のスマートリモコン『Narue Remo』は、メーカーや型番・年式にかかわらず使用できるから、「リモコンが複数あって、しょっちゅう間違えちゃうんだよな」という人には特におすすめ。
さらにスマートスピーカーとも連携可能だから、某CMで見かけるように「〇〇して!」と声で指示するだけで操作できるようになりますよ。
決まった温度や時間になるとエアコンをオン・オフしたり、照明を消灯・点灯する機能は、就寝時や起床時にぜひ活用して。後ほどご紹介するカーテンの自動開閉ロボットも使えば、自然で気持ちのいい目覚めが現実になりそうです!
スマートLED電球
次にご紹介するのは、スマートLED電球です。
PHILIPS(フィリップス)の『Hue』や、IKEAの『TRÅDFRI(トロードフリ)』が良く知られていますが、お気に入りの照明器具はそのままに、スマート照明に変身させられるところが魅力的!
設置も比較的簡単で、専用のブリッジ(照明をネットワークにつなげるハブ)をWi-Fi機器に接続するだけ。50個までのLED電球をスマートフォンなどから操作できます。
リビングや寝室にある複数の照明も、グループ化しておけば、まとめて点灯・消灯OK。あらかじめ指定した時間に消灯したり、スマートフォンのGPSを利用して帰宅前に自動点灯させる、といった機能も便利です♫
生活シーンに合わせて、光量や色の調整も可能。就寝前のリラックスタイムには、寝室の照明を夕日のようなオレンジ色の明かりにするのがいいとか。眠りにつく前の数十分だけでも、間接照明だけで過ごすことで脳が睡眠モードに切り替わるそうですよ。就寝時には、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されやすくするため、真っ暗に・・
それもこれも、スケジュール機能でコントロールしておけば、スムーズな入眠・起床、ひいては眠りの質アップにつながりそうですね。
LEVEL2 眠りを本気で改善したい人へ
ここからは、さらに上級者向け。本気の睡眠改善をお考えの人におすすめのアイテムをご紹介していきます。健康にダイレクトに影響するのが、睡眠への投資。健康寿命をのばすことにもつながりますから、積極的に活用したいですね。
カーテン自動開閉ロボット
出典:SwitchBot
「太陽の光で目覚めたい」「朝起きられない、だるい」という人は、カーテン自動開閉ロボットの導入をご検討あれ。『SwitchBotカーテン』や、『めざましカーテン mornin’ plus(モーニングプラス)』といったカーテン自動開閉ロボットは、既設のカーテンレールに取り付けるロボットで、設定時刻に自動でカーテンを開け閉め。
起床時にタイマーセットすることで、太陽の光を目から吸収、体内時計をリセットする効果が期待できます。さらに、日光を浴びることで免疫機能を促進する役割のあるビタミンD、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌。セロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの原料ともなるため、セロトニンがしっかり分泌されれば、睡眠改善に◎。
上記のロボットはどちらも、取り付けが容易かつコンパクト。シンプルなデザインで、インテリアの邪魔にもなりませんよ。
IoTマットレス
出典:フランスベッド
最後にご紹介するのは、睡眠モニタリング機能が付いたIoTマットレスです。2019年にフランスベッドが発表した『RP-5000SE』は、内蔵の睡眠モニターがマットレス内の温度や湿度を測定。専用のアプリと連携させることで、心拍数や呼吸数、身体の動きまでをリアルタイムで計測し、データを可視化。睡眠改善アドバイスを受けることのできるサービス(別途月額料金)が話題です。
起床しやすい「浅い睡眠」時にアラームを起動してくれる「スマートアラーム」も嬉しい機能♫
ライタープロフィール

- 大手メーカーカタログやホームページ掲載のインテリアアイテムの販促用コピーライトや、リフォーム事例の紹介を数多く手がけているフリーライター。好きなインテリアのテイストは、北欧系、ヴィンテージミックススタイル。自宅では、小さな子どもがいてもすっきりと片付くインテリアを模索する日々。
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