
独特の癒し空間を生み出してくれる畳。
自宅に和室がある方も多いのではないでしょうか?
畳は寿命が15年ほどと長いのですが、長持ちさせるには定期的なお手入れが必須です。
けど、いざしようと思っても
- 「どんな風にお手入れをすればいいの?」
- 「頻繁にやらなくちゃダメなの?」
- 「暮らしの中に畳があると、どんな効果があるの?」
普段意識しないからこそ、分からないことは多いもの。
そこで今回は、誰でも簡単にできる畳のお手入れ方法と、畳が空間に与えるメリットを合わせてご紹介します!
すぐに実践して頂けるので、ぜひご覧ください。
長持ちさせるためのお手入れ方法を解説
早速、畳を長持ちさせるために、知っておきたいお手入れ方法をご紹介します。
畳の目に沿って優しく掃除機をかける
畳に掃除機をかけてはいけない、という意見もあるそうなのですが、目に沿ってゆっくりかけてあげれば大丈夫です。
掃除機で激しく、かつ目に逆らってかけてしまうと、編み込まれたイグサがボロボロに千切れてしまいます。
そのため、「畳の目に沿ってかける」ことを意識すれば、掃除機を使っても問題なしです。
気を遣ってほうき等で、掃き掃除をする方法もありますが、掃除機の方が楽ですし小さなゴミも取れます。
定期的に行うからこそ、楽にできる方法でお手入れしたいですよね。
濡れ雑巾はダメ!拭くならからぶきで
畳を掃除する際に絶対にしてはいけないことは、水拭きです。
畳に水気は厳禁で、カビや劣化の原因となります。
畳を拭く際は、必ず乾いた布、雑巾でお手入れをしてください。
ただ、細かい埃などをふき取る為に、どうしても水拭きをしたい方もいると思います。
その際は、固く絞った濡れ雑巾で一拭きした後にからぶきをし、窓を開けるなどの換気をしてください。
すぐに乾かせば、劣化等の心配は不要です。
畳が濡れてしまったら、ふき取って自然乾燥がおすすめ
万が一、畳に飲み物をこぼしてしまったなど、濡れてしまった場合。
その際は、すぐにしっかりとふき取り、乾かしてあげましょう。
注意して欲しいのは、無理に乾かそうとドライヤーなどで過度な熱を当ててしまうことです。
高温で急速に乾燥させると、熱が原因で余計に痛む危険性があります。
そのため、十分に水気をふき取ったら、あとは換気等で自然に乾くのを待ちましょう。
クッキングペーパーや新聞紙などをう、被せた状態にすると乾きやすくなります。
経年劣化は仕方ない!15年が張替え検討の初期段階
とはいえ、どんなに丁寧に使っていても、日頃の生活で畳はどうしても傷んできます。
ある程度の経年劣化は仕方がありません。
畳の寿命は長くても20年ほどです。
もしご自宅の畳の寿命が近づいているなら、張替えを検討する頃かもしれません。
畳の張替えは、基本的には職人さんにお任せです。
傷み具合によっては、畳をひっくり返すだけでよかったり、一枚丸ごと変えたりと修繕規模はまちまち。
一枚当たり3,000円~15,000程で予算を見積もっておくと良いでしょう。
畳は日本の風土に適した床材
畳は、日本だから生まれたといっても過言ではないほど、この国の風土に適した建材なのです。
畳の魅力を少しだけ、深堀してみましょう。
四季に対応できる断熱性に優れている
日本には四季があり、夏と冬では寒暖差も大きい特徴があります。
畳は床下に空間があり、その空間にある空気が熱を遮断。
夏は涼しく、冬は空気の層で外気の冷気から部屋を守ってくれます。
もちろん断熱処理を施したフローリングなどの床材にはかないませんが、古くからある知恵を活かした建材なのです。
イグサの吸湿性で快適な空間を作りやすい効果がある
畳の原材料は乾燥させたイグサと呼ばれる植物です。
そのため、湿気を適度に吸収してくれます。
夏場など蒸しっとした空間では、快適な空間を作り出すサポートをしてくれるでしょう。
除湿器などの使用を抑えることができるメリットもありますね。
原材料イグサの香りにはリラックス効果がある
今ご紹介したイグサには、畳独特の香りがあります。
この香りが好きだから畳が好きという方は、とても多いのではないでしょうか?
実はこの香りには、人をリラっクスさせる効果があります。
畳の上に横になるとホッとする感覚や、旅館の居間の畳に魅力を感じる理由はこのリラックス効果にあるんですね。
この効果を活用すれば、ご自宅にくつろげるスペースを意図的に作り出すことができます。
今は畳のマットのように、フローリングの上に後からでも置けるようなインテリアグッズもあります。
これらを活用して、お気に入りの空間を創ってみてはいかがでしょうか?
生活音も遮音性の効果で小さくできる優れもの
畳の良さはまだあります。
高い遮音性から、日常生活の音を小さくしてくれるのです。
お子様がいるご家庭や、マンションなどで下の階への騒音が不安な方は、畳を取り入れてみるのは良いかもしれません。
断熱性や吸湿性、リラックス効果に遮音性など、畳には魅力がたくさん詰まっています!
畳の寿命はとても長い!畳で癒しのある生活を
畳は日本の風土に適した、優秀な建材です。
夏場は湿気を吸い、床下からの冷たい空気が、室温を下げてくれます。
冬場は床下の空気が外気とのクッションの役割を果たし、温かい空気を保ってくれます。
四季の変化が激しい日本の気候にも耐え、寿命が長いことも特徴です。
生活面でも、遮音効果を活かして、足音や物音の軽減ができたり、イグサの香りでリラックスできたりとメリットも多い畳。
丁寧に扱えば、15年~20年近く持つので、お手入れも忘れずに行ってあげましょう。
畳という独特の空間を長く楽しめる、素敵な空間を楽しんでください。
ライタープロフィール

- フリーライター
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初めまして!白坂優(しらさかゆう)といいます。
料理が得意で、フリーライターをしています!
アウトドアが好きで、キャンプ用のチェアやテーブルを室内で使っていました。
ソファで寝落ちする瞬間が、たまらなく好きです。
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