
みなさま、ご機嫌いかがお過ごしでございますか?
インテリアコーディネーターHIROMIです。
先日、リフォームの相談があり、お客様のお宅に伺いました。
何でも、そのお宅は、某有名王手ハウスメーカーさんで2年程までに建てられたそうで
新築同然。
ワタクシのお仕事は、住宅・店舗ともに新築かリノベーション・・・等が多く、築2年物件というエリアは一番縁遠いところ、「2年でリフォーム?」と少し不思議に思いました。
伺ってみますと「掃除は好きで片付けてはいるけれど、もっと居心地のいいお部屋(リビング)にしたい!」というお話でした。
ミニマリストじゃないのに、殺風景な部屋に住む人の苦悩
お部屋を拝見させて頂くと・・・なるほど、確かに片付いてはいる。
以前のワタクシのコラムで書いたように、片付けられない人が多い中、(ワタクシがお会いする人達だけか?!)すっきりと片付いています。
それはもう、何だったら生活感が皆無なのです。
幼稚園と小学校に通うお子さんと、ご主人と奥様の4人暮らし・・・なのに。
基本、「子供がいるから片付かなくて・・・」とおっしゃる方は沢山いますし、実際そうでしょう。
ただ、同じ環境でもありえないくらい、片付いているお宅も確かに存在します。
しかしながらこちらのお宅は・・・
リビングテーブルには、新聞どころか、テレビのリモコンさえ見当たりません。
テレビ・テレビボード・ソファ・小さな観葉植物が配置されており、ミニマリストじゃないことは何とか判断ができました・・・
ダイニングには、ダイニングセットはありました。
テーブルと4脚の椅子。
ダイニングサイドにあるカウンター・・・椅子もおいていない、当然本もパソコンも電話もないけれど、カウンターは何のために作ったのかしら・・・
キッチンには、炊飯ジャーと電子レンジが見えていますが、それ以外は、全く何もありません。
ワタクシのコーディネーター歴の中で、記録すべき2人目の、食器用スポンジがシンクにないお宅!
むしろ圧巻!なのですが、確かに奥様のおっしゃる「片付いているだけでおしゃれでもないし、居心地も良くない・・・」という気持ちも、十分理解できたのでした。
ミニマリストに関する記事はこちら「気分はミニマリスト!部屋をスッキリさせる収納の3つのコツとは?」
これ1つで殺風景とは言わせない!居心地のいい部屋に必要なマストアイテム!
そこで、ワタクシはその部屋を一通り見て、何をするべきかを考えるわけです。
その方のお宅には、足りないものがいくつかありました。
前述の様に、このお宅には最低限必要な物はありました。
ソファ、ダイニングセット、テレビボード・・・
でも、それ以外の物がないのです。
白い壁紙、白いカーテン、白いドア・・・清潔感も統一感もあるけれど、面白みにかける内装仕様でした。
でも建築そのものに手を加えだすと、時間も費用もかかります。
だとしたら、小物たちを足していく、もしくは家具をかえることによって、コストを抑え、印象を変えるという手段を取ってみてはどうでしょう。
例えば、印象的な柄のラグマット、うずもれたくなるような、それでいてアクセントになるようなクッション、時計やフレームなどのウォールアクセサリー…
大型家具はもちろんなのですが、こういった小物が、お部屋の印象を作っていくのです。
おすすめの小物は「インテリアで女子力高まる!おしゃれ小物7選」で紹介していますので読んでみてください。
間接的に部屋の印象をかえる有能アイテム
アイテムを増やすことにより、色や素材が増えていきます。
これは、気をつけないと統一感がなくなり、ごちゃごちゃに見えてしまうのですが・・・
間接的に、でも誰でも出来て、圧倒的にイメージチェンジができる方法があります。
「照明」です。
天井にべたっとくっついている、シーリング照明。
明るさを十分にキープできて、量産店などでは、比較的安価に手に入る・・・
確かにこれは照明器具のスタンダードでした。
でもそれはもう昭和の話!
時は平成です!
住宅の照明はシーリング、なんて古い考え方は捨てて、思い切って照明器具をチェンジしましょう。
デザイン性のあるペンダントライトにしたり、床にフロアライトを置いたり、サイドテーブルにテーブルライトを置いてみましょう。
照明メーカーの商品だけでなく、安価でもデザイン性の高いものが、インターネットでスムーズに探すことができます。
なんといっても灯りの濃淡は、リラックス感と高級な空間を演出できます。
生活にもっとグリーンを!
前述のお宅にも観葉植物はありました。
でも20帖ほどのLDKに、腰位のものが1つ。
何がいけないのか・・・要はボリューム的に足りないのですね。
1つしか置かない(もしくは置けない)のなら、最低でも身長位のものがいいでしょう。
もっと大きくても全然大丈夫です。
インパクトがある方が、オシャレな印象になるのです。
今はボタニカルブームですし、以前と比べると変わった植物も比較的手に入りやすい。
だとしたら、小さなものでも数を増やしたり、季節によって変えたりするのも楽しいもの。
ちなみにワタクシの家も、全然広い家ではありませんが、180cmくらいのウンベラータを筆頭に、テーブルやテレビの脇、ダイニングテーブルにもグリーンやお花を欠かしません。
欠かさないなんて手間もコストもかかる!というあなたには、多肉植物やアーティフィシャルフラワーをうまく使うのも手です。
今のアーティフィシャルフラワー(つまり造花)は、本物と見間違えるほど、リアルに作られている物もあるんですよ。
観葉植物を使ったインテリアはこの記事で解説しているので参考にしてみてください。
「オシャレ部屋なら置いておきたい観葉植物のオススメコーデ術をご紹介」
その何もかも白にしないで思い切って色を入れる
ワタクシが仕事をしていて、ヒジョーに頻繁に言われるのが
「広く見せたいので白系にしたいです」とか
「ダークな色を使うと狭く見えませんか?」ということ。
そういう方のいう通りにしていくと、結果真っ白で、面白みも個性もない空間になってしまうのです・・・
確かに壁4面を全て黒にすれば、それは閉塞感があり、狭く感じます。
だからといって、広さが最優先ですか?ということなのです。
仮に黒と白を比べ、10帖が20帖に見えるなら白の方を選ぶのもわかります。
でも日常生活をしていて、20帖は感覚的にも20帖。
余程のことをしない限り、広く見えたからと言ってそれほどのメリットがあるでしょうか?
この意外にも、末端まで浸透している「広く見せたい神話」のおかげで、自分らしい居心地の良い空間を遠ざけてしまっているかもしれません。
「広く見える=いいこと」という都市伝説を一旦、頭の中から外してみて、自分の本当に希望するインテリアをイメージしてみてほしいのです。
白が悪いというのではありません。
最初に、本当に望む空間をイメージしてほしいのです。
お部屋にはフローリングやクロス(壁紙)、ドアの色が入ってきますが、その後ご自身でプラスするアイテムの素材で遊べるといいですね。
ファブリックや、ファー、ガラス、陶器、木、鉄材・・・こういったものを色のトーンを揃えて入れていくと、カラーが入ってもまとまった、そして奥行きのある空間が仕上がります。
ちなみに、白を選びながらも殺風景にならない空間を作る手っ取り早い方法は、本物素材を使う事です。
タイル、ファー、レザー、木目・・・白くてもこういったものに本物を使うと、重厚感と奥行きのあるホワイトインテリアが作れます。
いかがでしたか?
インテリアには「こうしなきゃいけない」はありませんが「こうした方がいい」はあります。
アドバイスを参考に、居心地のいい自分だけの空間を造って楽しんでくださいね。
See You~~(^^)/
ライタープロフィール

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デザイン系住宅会社に8年勤務後、フリーランスとなる。
住宅・店舗・商業施設・病院・マンション・各種リノベーションの内外装コーディネートをはじめ、窓廻り・グリーンデザイン等、様々なジャンル、デザインテイストを手掛ける。
所有資格 :インテリアコーディネーター , 照明コンサルタント , 食空間(テーブル)コーディネーター
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