
ついに始まりました!
平成30年という節目の年であり、縁起が良いといわれる「戌年」でもある2018年。
みなさんはどのようなお正月をお過ごしになりましたか?
お正月といえば、初詣や正月飾り、おせち料理、それにお年玉や年賀状。
一年のうちで、昔ながらの日本の風習に一番ふれられる時季がお正月ではないでしょうか。
やはり日本人のDNAがそうさせるのでしょう。
フローリングにソファもいいのですが、畳に炬燵といった和のほっこりした空間では、リラックス度が一段アップするように感じます。
以前から、和モダンなテイストのインテリアは、日本のみならず海外でも人気がありますが、特に近年では ”和への回帰” がひとつのトレンドになっているよう。
そこで今回は、新年の始まりに和の良さを見つめ直してみるべく、和のモチーフをデザインに取り入れた家具や照明をセレクトしてみました。
和のモチーフというと、みなさんはどんなものを思い浮かべられるでしょうか?
何が出てくるか、楽しんでお読みいただけると幸いです。
「折り紙」や「木桶」がおしゃれに変身?!斬新な和モダンテーブル&スツール
まず最初にご紹介するのは、テーブルとスツールです。
和のモチーフといっても、さまざまなものがありますが、ここで選ばれているのはなんと、「折り紙」と「木桶」。
どちらもおしゃれなイメージとはかけ離れている感がありますが、どんなふうに変身しているか、ぜひご覧になってみてくださいね。

出典:トーヨーキッチンスタイル
2017年にトーヨーキッチンスタイルから発表されたのが、こちらの『オリガミ』。
名前のとおり、「折り紙」から着想を得てデザインされたダイニングテーブルです。
1枚のステンレスを折り曲げて作ったテーブル脚に組み合わせたのは、透明なガラス天板。
異素材をミックスすることで、斬新かつ洗練された印象に。
床の面積を広く感じさせる点でも優秀です。
写真ではダイニングチェアとして、樹脂一体成型の特徴的なフォルムが魅力のKartell(カルテル)『マスターズ』をセレクト。
和のモチーフを用いながらも、未来的なイメージで空間を印象づけることに成功したコーディネートと言えるでしょう。
出典:OEO STUDIO
こちらは、デンマークのデザインスタジオOeOが、京都の中川木工芸とコラボレートして生み出した『Ki-Oke Stool(キオケスツール)』。
昔はどの家庭にもあった「木桶」が、絶妙なアレンジによってスタイリッシュなスツールに。
技術の高さや文化を後世に残す家具として生まれ変っています。
同シリーズには、ローテーブルやトレイなども。海外の展示会でも高い評価を得ているそうですよ。
和の良さを身近に!お部屋に”粋”をプラスするチェスト2選
日本らしいデザイン、といえば「着物の柄」を思い浮かべられるかたも多いのではないでしょうか。
着物や和服といえば、世界に誇れる日本文化のひとつですが、日本人が身につける機会は極めて少なくなりましたよね・・。
そこで、ここでは、和のデザインの良さをインテリアとして取り入れることができるチェストを2つご紹介。
ぜひチェックしてみてくださいね。
出典:カネカ家具
ひとつめは、京都の着物作家である、斎藤上太郎さんデザインの西陣織生地をあしらった、ハイクオリティなオリジナル家具シリーズのチェスト。
これひとつで、一気に空間が和のテイストに。
シックな色づかいの和柄が、お部屋のアクセントにぴったりです。
季節や好みによって、生地部分を着せ替え可能な点もいいですね。
ふたつめは以前、和モダンをテーマにした記事でもご紹介した、Armonia(アルモニア)のチェスト『Confine(コンファイン)』。美しい木目に鮮やかな赤のラインを効かせた、スタイリッシュなデザインが目を引きます。
一見してわかりづらいのですが、収納部分はすべて赤!
「裏地の粋」を楽しむ、日本ならではの文化をフィーチャーした、新鮮な印象のチェストです。
昔ながらのものや、意外なものまで。和を新鮮に感じる、おしゃれ照明5選
ここからは照明器具をまとめてご紹介。
家具に比べて、素材や成形の面で自由度が高いからでしょうか。
昔の照明ともいえる「提灯(ちょうちん)」をはじめ、茶道具などさまざまなモチーフが使われていて、見ているだけでも楽しい照明たち。
新年の始まりに合わせて、お部屋に新鮮さを求めるかた、ぜひ選択肢として検討してみては?

Kartell(カルテル)が2017年に発表した新作LEDランプは、その名も『KABUKI(カブキ)』
汎用プラスチックより優れた性能をもつ「熱可塑性エンジニアリング樹脂」を用いて、オリジナリティあふれるフォルムに仕上げています。
歌舞伎をイメージして作られたのでしょうか、レース生地のような繊細な文様は「美しい!」の一言。
明かりを灯せば、さらに幻想的な雰囲気に包まれます。
こちらは、今をときめく女性クリエイター、パトリシア・ウルキオラが2007年にデザインした、イタリア・FLOS(フロス)社の『CHASEN』。
その名のとおり、日本の茶道具である「茶筅(ちゃせん)」をモチーフにした、優美なフォルムのペンダントライトです。
特徴的なのは、シェードの形を広げたり閉じたり、お部屋のイメージに合わせてフレキシブルに変えられる点。
ブラック・ホワイトのどちらも、モダンな空間を演出するのに役立ちそうですね。

出典:金網つじ
こちらの照明はデンマークのデザインスタジオOeOと、京都の金網つじのコラボレートで生まれたもの。
金網つじは、とうふすくいや焼き網など、京料理を支える調理器具を主に製作・販売しているお店です。
手づくりの「金網」をシェードに用いたペンダントライトには、かたち違いの3つのバリエーションがあり、どれも独特な雰囲気。
菊の形の金網が生み出す光の陰影は、どこかノスタルジックで心あたたまりますね。
イタリア発のブランド、FOSCARINI(フォスカリーニ)の『Rituals(リチュアルズ)』シリーズは、日本の伝統的な提灯がモチーフ。
すりガラスに溝を入れ、提灯のようなデザインをほどこしたシェード越しに、柔らかく優しい光が広がります。
明かりを点けていない時でもスタイリッシュにお部屋を印象づける、優美なフォルム。和室にはもちろん、洋のスタイルにもしっくりと馴染みます。
こちらも同じく提灯をモチーフにしたペンダントライト。
台湾を拠点に活動するKIMU DESIGN(キムデザイン)が手がけた『The New Old Light』は、世界的なデザイン賞である「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞。加えて「DESIGN TOKYO大賞2015」でも見事グランプリを受賞し、注目を集めるプロダクトです。
サイズは3サイズあり、カラーは5色展開。シェードは和紙でできており、縮めたり伸ばしたりできるようになっていますよ。
ライタープロフィール

- 大手メーカーカタログやホームページ掲載のインテリアアイテムの販促用コピーライトや、リフォーム事例の紹介を数多く手がけているフリーライター。好きなインテリアのテイストは、北欧系、ヴィンテージミックススタイル。自宅では、小さな子どもがいてもすっきりと片付くインテリアを模索する日々。
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